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夜の落とし穴は夜より暗い
嵌ってしまうとあまりの暗さに焦りと震えが一度に襲う
それなのにびっくりするほど涙が出ない
それが永遠に続くような気がして藻掻くけど
自分にもわからない言葉をひたすら繰り返すしか為す術はない

そうしてるうちに陽は昇り朝が来る
でも疲れ果ててしまって
俯いたままで朝に気がつくことはほとんどない

夜の落とし穴に嵌ってどのくらい経っただろうか
夜の落とし穴は暗いけれど
実はただ暗いだけで
土はいつも適温を保ってくれて
夏は涼しく冬は温かい
それに自分にもわからない言葉は土が吸収してくれた

だからもう
顔を上げる勇気がない
朝よりも夜よりも居心地の良い場所を見つけてしまったのに
朝が来たかどうか確かめる必要は無くなった

わからないままでいい
言葉も朝も夜も
私のことも


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いつも言葉がつかえてしまうのは
喉元にある記憶の腫瘍のせいだろうか
腫れが少し治まると
自分の言葉に苦しめられてしまうほど
溢れて止まらない

あんなこと考えてた
こんな風に思ってた
あの時本当はこう言いたかった
自分のことなのに気がつかないことばかり
気がつけないことばかり

こんな自分が馬鹿馬鹿しくて
涙も笑みもこぼれやしない
そんな毎日だけど

本当に大切にしたいと思っているよ


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部屋の明かりや
タオルの快活な黄色や
空気清浄機の呼吸するような音や
自分に纏わりつく少し冷たい空気に
ひとつずつ意味を与えては実態のない希望を見出だし
眠れないことを正当化している

愚かなことだ
わかっている
でもわからないフリをしている

明かりに群がる羽虫の方が
本能に忠実でいいだろう
少なくとも私よりは

心の奥底に眠る
目を背けてしまいたくなるほどの私
君の代わりに私が起きていよう
好きなだけおやすみ
不安という名の私


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それは服についた砂を払い落とすよう
至極当たり前のありふれた動作だった

あなたへの気持ち
知らぬ間にからからに干からびた
私の心に貼り付くことはきっと二度とない

あなたが好きだったグラス
偶然行った店に置いてあった
あなたの欠片をそこに見た瞬間
干からびた気持ちの砂の残りを
気がつけば払い落としていた

それが当たり前だったかのように


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私の喉元に忘れられない記憶が潜む
最早寄生されてると言っていいだろう
その記憶を忘れかけた頃
記憶は奥の方からうんと腫れ上がり
呼吸するのが苦しくなる

お前一人で呼吸してると思うなよ
記憶の腫瘍は私の頭にそのセリフをしつこく吐く

そいつを飲み込むか吐き出すか
いっそ寄生されたままにしてしまうか
どちらもきちんと選べないまま一体何年経ってしまっただろう

ああ 本当に君はずるい


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インドウハル
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初めてここに来た方は是非こちらの記事をご一読ください。

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